早産の割合60%!双子の早産トラブルによる母子への影響
妊娠22週〜36週6日までに出産することを早産といいます。
双子の妊娠の場合、37週未満=早産の割合が60%といわれています。
また、産まれたときの胎児の体重も軽めの傾向があります。
産まれたときの状態(週数や胎児の体重等)によっては、NICU(新生児集中治療室)・GCU(回復治療室)への入院が必要となります。
早産時の赤ちゃんの状態
早産の場合、赤ちゃんにはどのような影響があるのでしょうか?出産週数毎の赤ちゃんの生存率や体重の目安、後遺症などをまとめました。
胎児によって違いはありますので、参考程度にどうぞ。
22〜23週
生存率は30%程度
後遺症が残る可能性も30%程度
24〜27週(体重:650〜950g)
生存率は75%前後(4人に1人が救命困難)
生存率は上がるが、脳障害や感染症などの後遺症が残る可能性はまだまだ高い
28〜30週(体重:1000〜1500g)
生存率95%以上、後遺症が残る頻度も低下
31〜34週(体重:1600〜2000g)
後遺症が残る頻度がかなり減る
呼吸・哺乳機能・免疫力・保温能力が未熟なため援助が必要
35〜36週
哺乳機能・免疫力・保温能力が完全ではないので援助が必要
続きます・・・
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30週を超えると心配はかなり減るようですが、できれば長くお腹にいてほしいですね。
そのためにも、双子妊娠で起こりやすくなる妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病は母子に危険があると判断された場合に分娩時期を早めることがあり、早産になりやすいので気を付けたいところです。
妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病に関する詳細は 『腹痛!出血!流産!?双子の妊娠初期から起こるトラブル』 を参考にしてください。
双子の場合、37週以降に生まれたとしても体重が少ない場合が多いです。
そのため哺乳力や呼吸等に問題があり、援助が必要なこともありますが、胎児の健康状態に問題がないと診断されれば体重が少なくても、GCUなどへの入院はせずに赤ちゃんと一緒に退院することも増えてきています。
母体に現れる早産の兆候
早産になりかかっている状態を『切迫早産』といいます。
37週未満に子宮口が開いている・子宮収縮が頻繁に起きている・子宮頚管が短くなっている等の場合に診断されます。
出血や破水が起きていた場合は、そのまま出産になることもあります。
また、早産は母体に問題があって起こることが多いです。主な原因をまとめました。
- 子宮内感染
- 合併症(妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病など)
- 子宮頚管無力症
- 胎盤の異常
- 心身のストレス
- 双子
双子の妊娠は、そのものが切迫早産・早産の原因となることを頭に入れておきましょう。
それぞれの原因によって処置は変わりますが、基本的に『横になって安静にする』ことになります。
自宅だと安静にすることが難しい場合や、張り止めを服用しても頻繁にお腹の張り(子宮収縮)がある場合は、入院して張り止めを点滴しながら経過をみることになります。
張り止めには弱いものから強いもの、またそれらの併用、といくつかのパターンがあります。
当然副作用はありますが、早い週数で生まれてしまうと赤ちゃんの病気や後遺症のリスクがあるので、なるべく胎内にいる時間を長くできるよう医師の指示に従いましょう。
続きます・・・
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医師から「切迫早産の傾向があります」と言われた場合
医師から「切迫早産の傾向があります」と言われたが入院にはならなかった場合、本当に本当に『自宅で安静にする』ことをおすすめします。
傾向があるということは、その生活を続けると悪化し、切迫早産・早産になってしまう可能性が高いということです。
最近では、妊婦さんが心配しすぎてストレスにならないようにと、切迫早産の判断要素である『子宮頚管の長さ』をあえて伝えない医師もいるそうです。
「〇〇mmだったけど入院しなくて大丈夫ですか?」等は実際にネット上でもよく見かける質問ですよね。
『子宮頚管の長さ』は、あくまでも目安の1つなので病院や医師によって〇〇mmで入院という基準に違いがあり、その他の症状も含めた総合判断で診断されると思います。
そもそも子宮頚管の長さを気にしたところで、できることは『自宅で安静にする』以外にないので気にせずに過ごしたほうがいいと思います。
双子の場合、通常よりも子宮が大きくなるので早産の傾向が強くなってしまいます。
人によっては早い段階で管理入院となることも多く、いつものように定期診断に行って「今から入院してください」と言われることも普通にありますので、入院の準備は早めにしておきましょう。
切迫早産と診断されて入院したけど、予定日まで生まれなかったという話もよくあるので、切迫早産の診断をうけても前向きに安静生活を過ごしたいですね。
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