帝王切開の割合60%以上!双子の出産方法毎の母子へのトラブル
双子の出産方法は下記のいずれかになります。
- 自然分娩
- 予定帝王切開
- 緊急帝王切開
出産方法のバリエーションは通常の妊娠と同じですが双子の場合、予定帝王切開が60%以上と、割合に大きな違いがあります。
立ち合い出産ができるのは、自然分娩だけです。
出産を控えた両親が妊娠・出産について正しい知識を学ぶ『両親学級』等の催しに参加することを立ち合い出産の条件にしている産院も多いです。
また、子供の年齢制限がある場合や、両親も立ち合いOKな場合等もあるので出産予定の病院に確認しましょう。
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双子妊娠の場合、60%以上の確率で予定帝王切開となりますが、条件が揃えば自然分娩も可能です。
病院や先生によって考え方が異なるので、出産方法については、医師としっかり話し合いましょう。
どういった場合に自然分娩・予定帝王切開・緊急帝王切開になるのかまとめてみました。
妊娠経過に問題がなく、胎児の頭が下(頭位)である場合は基本的に自然分娩となることが多いです。
- 逆子
- 前回の出産が帝王切開
- 子宮筋腫
- 前置胎盤
- 児頭骨盤不適合
- 妊娠中毒症
などの場合、予定帝王切開になることがあります。
やはり逆子と前回の出産が帝王切開という理由で予定帝王切開になるパターンが多いです。
妊娠34週を過ぎると逆子が戻る可能性はかなり低くなります。
前回の出産が帝王切開の場合、次の出産で自然分娩を行うと子宮破裂する可能性があるので次の出産も帝王切開になる可能性が高いということです。
- 分娩遷延(せんえん)
- へその緒が先に出る
- 子宮内感染
- 子宮口が開ない
- 回旋異常
- 胎児仮死
- 常位胎盤早期剥離
などの場合、緊急帝王切開になることがあります。
分娩遷延は初産婦で30時間以上、経産婦で15時間以上の長時間分娩のことです。
双子の自然分娩は可能か?リスクは?
双子で自然分娩を行うには少なくとも下記をクリアしている必要があります。
- 双子の自然分娩を行っている病院である
- 経産婦の場合、前回の出産が自然分娩である
- 病院既定の妊娠週数を超えている
- お腹の赤ちゃんが2人とも逆子でない
- 規定の推定体重になっている
- 陣痛が起っていないのに羊水が流れ出る(前期破水)危険性が少ない
しかし、自然分娩で双子を出産する場合、上記をクリアしていてもリスクはあります。
分娩中に微弱陣痛や分娩遷延(せんえん)が起こりやすくなる
前述しましたが、分娩遷延は初産婦で30時間以上、経産婦で15時間以上かかっても生まれないことをいいます。
1人目を出産した後に陣痛が弱くなってしまいお産が進まなくなってしまった場合などは、1人目は自然分娩で2人目は帝王切開に切り替わることがあります。
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1人目が生まれた事により、2人目が逆子・横位(胎位異常)になる
1人目が産まれると子宮にスペースができるので、2人目が逆子・横位(胎位異常)になってしまうことがあります。
確率はおよそ10%といわれており、この場合も2人目は帝王切開に切替わることがあります。
また、赤ちゃんより先にへその緒が出てきてしまったり、お互いの体やへその緒がからまってしまったり……
へその緒が絡まるのは双子でなくても起こりうることですが、双子の場合1人目を出産後に、2人目のへその緒が先に出てきてしまい、からまってしまうことがあります。
お腹の中に2人の赤ちゃんがいるため、より起きやすくなってしまうということです。
そういった事もあり双子の場合、赤ちゃんへのトラブルは1人目よりも2人目に起こる場合が多いです。
出産後、弛緩(しかん)出血が起こりやすくなる
弛緩出血とは、出産後子宮の筋肉が伸びきったまま収縮せず、出血量が増えてしまうことです。
自然分娩・帝王切開のどちらの場合でも起こることがあります。
しかし、双子を妊娠すると通常の妊娠よりも、さらに大きく子宮が伸びることから、より起きやすくなります。
自然分娩を希望していて、1人目(先に出てくる予定の子)が頭位で、2人目(あとから出てくる予定の子)が逆子の場合は、自然分娩にチャレンジできることもあるようです。
1人目が出てきた後、空いたスペースを利用して2人目が運よく頭位になってくれればいいのですが、逆子のままであれば帝王切開に切替わります。
自然分娩のあとに帝王切開をするお母さんの体力的な問題、運よく頭位になってくれる確率、医療者側はバタバタしてしまうこと等の理由から、医者から強く勧められるということは少ないと思います。
帝王切開のリスク
最後に帝王切開のリスクについてです。帝王切開でも、やはりリスクはあります。
<母親のリスク>
お腹を切るので出血が多くなる可能性がある
子宮の傷が治る過程で臓器の癒着(ゆちゃく)が起きる可能性があります。
更に、帝王切開に限らずあらゆる手術に言えることですが、出血多量になると輸血が必要になります。
数万分の一といった低い確率ですが、輸血にはHIVや肝炎への感染リスクがあります。
例えばHIV感染後2週間以内の血液は検査に引っかからない為、やはり無リスクという訳にはいきません。
同様に麻酔にも血圧が下がったり、麻酔後に頭痛がしたりすることがあり、数万〜数十万分の一といった低い確率ですが、麻酔が原因で深刻な事態に陥る人がいます。
<赤ちゃんのリスク>
呼吸への影響がある(一過性多呼吸症候群)
胎児の時に、呼吸の練習のため羊水を肺に吸ったり出したりしています。
自然分娩では、産道を通過するときに胸が圧迫されて、肺胞や気道を満たしている羊水は絞り出されます。
そしてその替わりに空気が肺に吸い込まれます。帝王切開ではこの過程がありません。
そのため空気が肺の中に充分に吸い込まれず、呼吸できる状態になるのが遅れることになります。
一過性多呼吸症候群と言われていますが、ほとんどの新生児は2〜3日で治ります。
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